本研究では,魚道を遡上する稚アユの遡上数を効率的かつ高精度に把握することを目的として,河川に設置した水中カメラ画像に対し,深層学習を用いた物体検出手法の適用とその最適化を検証した.画像前処理としてclaheを導入し,無加工画像との比較により検出精度への影響を評価した結果,前処理により濁りや照度不足で不明瞭な稚アユの特徴が強調され,見逃しが減少した.また,貝類など他の水生生物でも同様の効果がみられた.一方で,気泡や水面の影など稚アユと類似する要因の誤検出は低減されたものの,効果は限定的であった.そこで,無加工画像・前処理画像を用いた2種類のモデルを組み合わせるマルチモデル検出を提案し,見逃しと誤検出を補完することで,さらなる検出精度向上が示唆された.
SHINADA et al. (Thu,) studied this question.