複雑な弾塑性挙動を示す強震時の構造物の変位応答推定は,古典的だが困難な課題である.地震応答データから履歴復元力を含む状態方程式を推定するデータ駆動型の非線形システム同定手法も提案されているが,モデル化誤差や観測誤差など不確実性の影響が無視できない.そこで本研究では,変分推論に基づき状態方程式の線形回帰モデルをベイズ推定する手法に着目し,強震時の変位応答推定およびその不確実性評価への適用可能性を検証する.Conti et al. (2024)をもとに,履歴復元力や弾塑性応答を考慮できるよう基底関数の拡張を行った.提案手法を履歴特性の異なる1自由度系および鋼製橋脚の有限要素モデルに適用し,残留変位を含む変位応答の高精度な推定と不確実性の定量化が可能であることを示した.
Takizawa et al. (Thu,) studied this question.