本研究では,他者から評価を受けるスピーチ場面として,対面で他者の前でスピーチを行う対面条件と,他者がいない状態でビデオカメラに向けてスピーチを録画した後に評価を受けるビデオ録画条件という2つの条件のもと,スピーチ前後での感情状態と心拍の変化,スピーチの自己評価と他者評価の差異について検討することを目的とした.16名の学生を対象に,スピーチ課題に取り組む実験を行った.分散分析の結果,心拍はスピーチ前やスピーチ後よりもスピーチの最中が最も高かった.スピーチの自己評価は他者からの評価よりも低かった.また,これらの結果は共変量にスピーチ不安と評価懸念を投入した共分散分析では効果が消失し,スピーチ不安と評価懸念の効果が示唆された.本研究での知見より,介入研究への応用や,自身に適したスピーチ方法の工夫など,今後の発展が期待される.
Yamauchi et al. (Tue,) studied this question.