症例は68歳男性.他院で大動脈弓部置換術後に乳糜胸を合併し,左開胸下で胸管結紮術が施行された.その後難治性肺炎を発症し,当院呼吸器内科へ転院した.転院時の胸部CTで両側びまん性すりガラス影と,大動脈弓下に約6 cm大の被包化された液体貯留を認めた.また気管支鏡検査で乳糜様の気道分泌物を認めた.以上から,乳糜胸再発及びそれに関連する肺炎が示唆され,治療目的に当科転科となった.入院17日目,大動脈弓下の液体貯留に対して,右胸腔より鏡視下手術を施行した.貯留内容は乳糜であり,ドレナージは良好であったが,術後に肺炎が悪化し,人工呼吸器管理とした.左B6から左主気管支にかけて,淡赤色の粘液栓が鋳型状に繰り返し貯留するため,気管支鏡で連日吸引した.術後7日目,気管支鏡で左B6から持続的な気道分泌物の流出を認め,左B6に気管支充填術を施行した.その後肺炎は軽快し,術後3ヵ月間の絶食を経て乳糜胸は改善して,独歩退院した.
Nagayama et al. (Sat,) studied this question.