近年,化学療法や造血幹細胞移植の進歩により,aya(思春期・若年成人)世代造血器腫瘍の長期生存率が向上し,妊孕性や将来の妊娠・出産のニーズが高まっている。妊孕性温存・温存後生殖補助医療への助成制度の整備や,がん・生殖医療ネットワークの構築により,治療開始前からの支援が可能となっている。一方で,温存後の管理,移行期医療,移植後の妊娠・出産に伴う身体的・倫理的課題,性機能やセクシュアリティへの配慮,妊孕性を喪失した患者への支援,そして再生医療の進歩に伴う倫理的論点など,支援体制の課題は多岐にわたる。本稿では,妊孕性温存から移植後の妊娠・出産に至るまでの包括的支援のあり方について,がん医療と生殖医療の協働の観点から論じ,課題と将来的な展望について整理する。
Yuma Tada (Thu,) studied this question.