脱臼のリスクが少なく,プロスポーツや格闘技もできる表面置換型人工股関節は,摺動面が金属・金属であるためわが国では不人気な人工股関節である.しかし,海外では関心は高く,昨年はメタアナリシスで通常の人工股関節と比べ遜色がないと結論づけられた.著者らが2000年から2021年の間に施行したのは,29例であった.平均年齢が48歳と若く,男性16例,女性13例と男性の比率が高かった.格闘技に復帰した患者もいる.通常の人工股関節に再置換せざるを得なかった症例は,頸部壊死の2例と原因不明の痛みの2例であった.そのうち最終観察時にエコー検査が実施できたのは12例で,1例のみに小さな水腫像を認めたが,残り11例では異常所見を認めなかった.従来,金属・金属人工股関節では,メタローシスや偽腫瘍などの可能性が指摘されてきたが,今回検査できた症例ではその様な問題となる所見はなかった.
樋口 et al. (Wed,) studied this question.