ニューヨーク市は、米国の多くの大都市が採用するコンプリヘンシブ・プランを策定しない例外的な都市であるとされる。歴史的に、同市は市全体の計画を策定してこなかったが、2007年にブルームバーグ市長の下で「PlaNYC」を策定して以降は、対象分野や策定・実施手法を漸次変えながらも、市全域の方針を描き、その実現に向けた施策を管理する戦略的計画の策定を続けている。本研究では、2007年から2023年までに策定された「PlaNYC」及び「OneNYC」を分析し、人口・産業の集積による高度な複雑性を持つニューヨーク市が独自に構築してきた戦略的計画の枠組みと、その中の空間的な施策の計画・実施手法を明らかにした。これにより、総合計画に空間的要素を欠く日本の都市においても参考となる計画手法について示唆を得た。
Komatsu et al. (Fri,) studied this question.