要旨 【背景】 熱帯熱マラリアは重症化しやすく,多臓器不全を合併し致死的となることがあるため,抗マラリア薬と各臓器不全に対する補助療法が重要となる。Continuous plasma filtration with dialysis(cPDF)は,選択的血漿交換療法と持続血液透析濾過の治療効果を併せ持つ手法で,急性肝不全や敗血症などに対する有用性が報告されている。今回,急性肝不全および急性腎障害を合併した重症熱帯熱マラリアに対してcPDFを施行した1例を経験したため報告する。 【症例】 46歳の女性。原虫寄生率17.6%の重症熱帯熱マラリアに対して,グルコン酸キニーネと人工呼吸器管理,輸血療法などの集学的治療を開始した。原虫寄生率が0.1%未満まで低下した後も肝障害は増悪し,第6病日よりcPDFを計48時間施行した。施行中に使用した新鮮凍結血漿は28単位(患者血漿量の0.83倍/48時間)のみであったが,効率的に凝固因子を補充でき,肝障害も速やかに改善した。 【結語】 急性肝不全および急性腎障害を合併した重症熱帯熱マラリアに対する血液浄化療法のモダリティとしてcPDFを選択肢の1つとしてもよいと考える。
麗香 et al. (Wed,) studied this question.