本研究では,減圧脱水および振動条件下での産業用シート形成を再現するウェットエンドプロセスシミュレーター(weps)を用い,カチオン性ポリアクリルアミド(c-Pam)の分子量と無機充填剤粒子径の関係を紙の留着において検討した。粒径の大きいタルクを含む原料は,粒径の小さい重質炭酸カルシウム(gcc)を含む原料に比べて凝集が大きく,地合が劣っており,c-Pamの分子量が600万から800万に増加すると地合はさらに悪化した。タルクの比表面積が小さいために高分子の吸着が制限され,余剰のc-Pamが繊維の凝集を促進したと考えられる。タルクとgccを50:50で混合した充填剤系では,800万分子量c-Pamの比率が高いほどタルクの留着率が向上し,600万分子量c-Pamの比率が高いほどgccの留着率が向上した。
Kim et al. (Thu,) studied this question.