茨城県の久慈川沿いには江戸時代から洪水対策として水害防備林が設置され,現在までその姿を残している.しかし近年では,竹林の管理が行き届かず,治水上の問題が露見しつつある.本研究では,水害防備林の密生度について2種類のシナリオを作成した.そして,令和元年東日本台風(2019年台風19号)を対象として洪水氾濫シミュレーションを行い,水害防備林が洪水流に与える影響を定量的に示した.シナリオごとの氾濫規模や流速および流向を比較し,浸水リスクが高い常陸大宮市小貫地区について詳しい考察を行った.その結果,密生度が高い状態の水害防備林は浸水規模を拡大させることが分かった.また,密生度が高い状態の水害防備林は氾濫域での浸水を長引かせ,小貫地区内にある岩上集落の孤立状態が長時間化する恐れがあることが分かった.
MAMIYA et al. (Tue,) studied this question.