我が国の地方部豪雪地帯における救急搬送の課題として,都市部と比較して搬送時間が長いことが挙げられる.それは救急医療施設の配置が疎であり,かつ降雪の影響を受けるためである.本研究は,第一に地方部豪雪地帯の救急搬送について,降雪等の地域特性を考慮しながら医療到達圏を算出することで厳しい状況を明らかにした.具体的には医療施設への救急搬送について,市町村による格差や季節変動を示した.第二に救急車退出路の設置効果を定量的に評価し,退出路の設置された救急医療施設が立地する市町村よりも,周辺市町村の方がその恩恵を大きく受けることを明らかにした.本研究により,救急車退出路という局所的な道路整備が,救急医療サービスの享受の機会を広域的に向上させることを示した.
Suzuki et al. (Thu,) studied this question.