音声治療は行動変容法に基づいており,患者のアドヒアランスをいかに高めるかが課題の一つとされている.本研究では,音声機能検査コンピュータースピーチラボ(CSLTM)の音声訓練ゲームソフトVoice Gamesを用いて音声訓練を施行し,その有効性を検討した.対象は嗄声のない県立広島大学学生31名(男性15名,女性16名),平均年齢は20.4歳であった.Voice Gamesの周波数・音圧訓練を用い,訓練前後の音声機能(最長発声持続時間(MPT),生理的声域,音圧域,AC/DC比)を比較した.また,訓練回数を10回群・20回群に分け,訓練効果の違いを検証した.訓練による音声疲労は,Vocal Fatigue Index(VFI)にて検討した.結果,周波数訓練,音圧訓練の両方で生理的声域が拡大した.音圧訓練では,AC/DC比上昇を認め,Voice Gamesによる即時的効果が確認された.訓練回数では,音圧訓練後の生理的声域のみ20回群で訓練効果が大きかった.VFIによる疲労度の検討では訓練回数による差は認めなかった.本研究の結果より,Voice Gamesを用いた音声訓練の有効性が期待できると考えられた.
Taguchi et al. (Thu,) studied this question.