モンゴルでは春季の土壌水分が融雪の影響を大きく受け,その変動は地域ごとに異なる植生応答を引き起こす.本研究では,2000~2018年の衛星観測および再解析データを用いて,積雪融解指標・気温・降雨とndviとの空間相関分析を実施した.その結果,大陸からの移流による春季降雪の多いアルタイ山脈・ハンガイ山脈を含む中央~西部で融雪の影響が大きく,東部では気温・降雨の寄与が大きかった.また,南部乾燥域では融雪水が主要な水供給源であり,最大積雪量や月別融雪量の増加が植生成長を促進する要因として機能していた.さらに,融雪の効果は月ごとに異なり,地域に応じて影響を受けやすい時期が存在することが示された.加えて,アルタイ山脈周辺の高標高地域では,最大融雪速度の上昇が植生成長を抑制する傾向を示した.
HIGUCHI et al. (Thu,) studied this question.