河道内樹木は流下能力低下や,偏流・水平渦発生の要因になりうる.洪水時に草本や流木が樹林帯に捕捉され樹林帯パッチ周辺で馬蹄型の局所洗掘が生じた事例もある.樹林帯パッチの遮蔽域には土砂堆積が生じやすいため,河道管理において偏流や水平渦の発生条件を明らかにすることは重要である.埼玉県を流れる荒川とその支川の樹木調査データを参考に,捕捉物の有無による大規模渦発生条件を水理実験により明らかにした.本実験で得られた渦発生条件を熊谷大橋付近の砂州上の樹林帯に適用した結果,低木が多く,密な樹林帯であったため,対象とした4,292本の樹木の約52%は,捕捉物なしでも渦発生条件に該当した.さらに,横断幅1–2mの捕捉物を考慮すると,渦発生条件に該当する割合が24–37%増加することが示された.
IGARASHI et al. (Thu,) studied this question.