症例は48歳女性.主訴は腹部膨満.骨盤部単純MRI検査で長径160mmの右卵巣腫瘍を疑った.腹部造影CT検査では腹水,腹膜肥厚,大網の混濁を認めたため腹膜播種を疑い,右大量胸水の存在から癌性胸水を疑った.胸腹水の細胞診を提出するもいずれも陰性であったが,画像所見より進行期はⅣA期と考えた.胸腔ドレーンを挿入し胸水コントロールを行った後に腹式単純子宮全摘,両側付属器摘出,大網切除術を行った.膀胱子宮窩や腸管表面,腸間膜に結節を認め腹腔内播種を疑い摘出した.手術終了時点の進行期はⅣA期と判断した.術後4日目に胸膜癒着を行い,退院後は胸水の再貯留なく経過している.病理診断で腹膜播種は認めず進行期はIC2期であり,胸腹水はPseudo-Meigs症候群によると診断した.大量胸水の存在と腹膜播種を疑う術中所見から,卵巣癌ⅣA期との鑑別が困難であった1例を報告する.
Takase et al. (Wed,) studied this question.