地方における耳鼻咽喉科学校健診ならびに学校医の現状と課題を把握するために, 宮崎県内の耳鼻咽喉科医にアンケート調査を行った. 学校健診業務に携わっている耳鼻咽喉科医50名のうち, 39名から回答があった. 耳鼻咽喉科として10年以上, 最長では56年を経験している医師が現役で学校医を受け持っており, 担当校数は平均6.5校で, 医師の高齢化と学校数の多さによる負担の現状が明らかとなった. 全員健診を行っている医師は57.5%で, 重点健診は37.5%で行われていた. 学校健診の業務のみ行っている医師が89.7%, 学校行事や学校保健委員会に参加している医師は10.3%であった. 学校医と言いつつも, ほぼ学校健診のみの業務しかできないこと, また学校健診自体も全学年の健診が困難なため重点健診を行っている医師が少なくないことが分かった. 学校医としての満足度や報酬への満足度, また将来の業務継続への意向では, それぞれ約40%が肯定的で, 約20%が否定的, 約40%がどちらでもない, という結果であった. 学校医としてのやりがいを感じて耳鼻咽喉科医としての務めは果たそうという意向が感じられたが, 医師の高齢化や偏在化のために個々の負担が大きくなってきている実態がある. 学校保健法で求められている学校医のあり方と, 耳鼻咽喉科医が感じる学校医の実態に乖離が生じており, 医師会や行政を含めた制度維持のための議論が必要と思われた.
松浦 et al. (Fri,) studied this question.