本研究では、エトリンガイト(Ett)の遅延生成(DEF)によるセメント硬化体の膨張に及ぼすpH の影響を解析することを目的として、DEF潜在性を与えたセメント硬化体をpH 調整した溶液に浸せきさせた。pH12.5~13.1では、試験体は明らかな膨張を示し、181日浸せき後の試験体内には結晶成長したEttが点在していた。pH13.4では、Ettの生成は認められたが膨張率は低く、Ettよりモノサルフェート(Ms)が安定化しているためと推察された。pH13.7およびpH14.0では試験体は膨張せず、181日浸せき後に組成解析を行った結果、C-S-H、EttおよびMsが混在する組成領域にデータ群は認められず、DEF 膨張の潜在性はすでに失われていると推察された。
YOSHIDA et al. (Mon,) studied this question.