進行胆囊癌の術後晩期肺転移再発症例を経験した.87歳,男性.16年前に胆囊癌の手術歴あり.血清CEAの軽度上昇を契機にCTが行われたところ,右肺下葉S6に19mm大の空洞を伴う結節陰影が指摘された.PET検査で高度の集積がみられ,悪性腫瘍が強く疑われたため気管支鏡下生検を勧めたが同意せず.3カ月間経過をみたところ陰影は急速に増大したため,同意を得て手術治療(右肺下葉切除)を行った.病理検索で肺門リンパ節転移および肺内の広汎なリンパ行性進展を伴う腺癌と判明.腫瘍細胞は豊富な粘液を含み印環細胞型ないし充実型の増生を示し,免疫組織化学的にCK7・CK20・CDX-2が陽性,TTF-1・NapsinAは陰性であり消化管原発悪性腫瘍が示唆された.以前の胆囊癌組織を見直したところ肺病変に類似した組織形態を示し,免疫組織化学所見も一致したことより胆囊癌再発の診断に至った.長らくの腫瘍休眠状態を経て何らかの機転が生じ,リンパ行性に肺転移再発を生じたものと推定した.
Araki et al. (Wed,) studied this question.