制御困難な難治性誤嚥に対し,重症心身障害児(者)には誤嚥防止手術が広く行われている。今回,当科で2002~2023年に施行した42例を後方視的に検討した。手術時年齢中央値は7.5歳(0~54歳)で,6歳以下が約半数を占め,原疾患は周産期障害が最多であった。術式は年齢や気管切開の有無に応じて喉頭気管分離術または気管食道吻合術を選択した。術後合併症として瘻孔形成や肉芽増殖を認めたが,致死的な気管腕頭動脈瘻は1例もみられなかった。術後観察期間中央値は3年9カ月(2カ月~21年1カ月)で,半数以上は5年以上,12例(28.6%)は10年以上追跡可能で,20年以上の症例も存在した。長期にわたる多数例の報告は稀であり,本術式が生命予後改善に寄与する可能性が示唆された。さらに,20年以上の観察例を含めても気管腕頭動脈瘻を認めず,適切なカニューレの選択とともに長期にわたる定期的な外来診察が気管カニューレ不適合に伴う肉芽や出血の予防に寄与したと考えられた。喉頭気管分離術・気管食道吻合術は根治的な誤嚥防止手術として,qol改善に加え,長期予後と安全性の面でも有用性が期待される。
Hamada et al. (Tue,) studied this question.
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