背景.重篤な免疫関連有害事象の1つにサイトカイン放出症候群(cytokine release syndrome:CRS)がある.CRSの症状や所見は多彩で非特異的であるため,診断に難渋することが多い.症例.76歳男性.左下葉肺扁平上皮癌ステージIVB期と診断され,ニボルマブ,イピリムマブ併用療法を開始した.治療は奏効していたが,4コース目経過中に,高カルシウム(Ca)血症による倦怠感,食思不振を認めたため入院した.生理食塩水1,000 ml/日の投与で血清Caは改善せず,第3病日にデノスマブを投与したところCaは低下した.しかし入院後から発熱,意識障害が出現し,炎症反応は上昇していた.抗菌薬で改善は得られず,CRSと診断し,第10病日からステロイドパルス療法を施行した.その後,プレドニゾロン40 mg/日で後療法を行ったところ症状は改善した.第24病日に退院し,外来でプレドニゾロンを漸減したが,CRSの再燃や血清Caの再上昇は認めなかった.結論.CRSの影響で高Ca血症を発症した可能性のある症例を経験した.
Komatsu et al. (Fri,) studied this question.