ポイントライトウォーカー(plw)を用いた研究では関節に付けた光点の動きから,それがヒトの動きであることや,性別さえ判別できることが示されている.この現象はバイオロジカルモーション(bm)知覚と呼ばれ,視覚系における局所的な動きに関する時間軸方向への情報統合によるものと考えられている.本研究ではこのbm知覚の機能的特徴を明らかにするために,plw動画のフレームレートおよび光点輪郭を実験的に操作し,参加者に各動画の性別を判断させた.実験の結果,男性ウォーカーに対する正答率は女性ウォーカーのそれよりも高く,特に輪郭平滑化の影響は,男性ウォーカーと女性ウォーカーとで異なっていた.また男性ウォーカーに対する正答率はフレームレートの影響を受けたが,女性ウォーカーに対してそのような影響はみられなかった.これらの結果からbm知覚は光点の局所的な動きの統合によって媒介されることが示唆されたが,性別判断における局所的情報の貢献は,男性の動きと女性の動きとで異なることが示された.
SATO et al. (Mon,) studied this question.