症例は15歳,女性.6歳時に頻脈を主訴に当院を受診したが,異常所見なく経過観察となった.その後,7歳時に頭痛・胸痛の症状が出現し,炎症反応高値がみられたことから精査を行ったところ,高安動脈炎と診断された.その際に,CT検査で上行大動脈から大動脈近位部にかけて最大短径34 mmの紡錘状大動脈瘤を指摘された.慎重に経過観察していたが,15歳時に最大短径45 mmと経時的な拡大傾向を認めた.ハートチームカンファレンスにて治療適応について検討した結果,手術適応と判断された.動脈炎再発による維持療法中であったため,プレドニゾロンを4 mgに減量したところで,上行部分弓部大動脈人工血管置換術を施行した.術後経過は良好であり,術後13日目に自宅退院し,その後も外来で定期的にCT検査を施行しながら維持療法を継続している.小児期発症の高安動脈炎はきわめて稀であるが,適切な時期の外科的介入とその後の長期的な病勢コントロールにより生命予後の改善を期待できる可能性がある.
Sone et al. (Thu,) studied this question.