本論考は,湯本求真の腹証の解釈を明らかし,臨床診療の参考とするために,六経弁証の観点から,『皇漢医学』の東西医学融合の視点と先行する論説治験の資料をデータ化してまとめたものである。六経病の分類に基づき,『皇漢医学』中の腹証部位,腹証所見と患者の主観的な症状を記述する語彙を抽出し,その使用頻度や意義を,図表として客観化して解析した。腹証の部位を解析することによって,『皇漢医学』は太陽病と少陽病の腹証に対して拡張した解釈を行っていることが分かった。また,症状解析からは,その記述が『傷寒論』の原文とほぼ一致していることが明らかになった。さらに古方派の方証相対による方薬―腹証の対応も記載されていた。以上より,『皇漢医学』の六経病の腹証は『傷寒論』と一致する部分があり,『傷寒論』と『金匮要略』の腹証の内容を病位の観点から拡張していることが明らかになった。
ZENG et al. (Wed,) studied this question.
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