【症例】84歳.女性.【現病歴】右変形性股関節症および左変形性膝関節症にて当科紹介受診となった.【既往歴】間質性肺炎.ステロイド性骨粗鬆症.糖尿病.【経過】右THA施行後,約4週にて左人工膝関節置換術(Zimmer; Persona,CPS.膝蓋骨置換)を施行した.関節内の二次性滑膜骨軟骨種増殖による膝蓋腱の圧排・菲薄がみられた.TKA後20日の夜間に院内トイレで転倒し左膝の深屈曲強制となった.緊急手術にて創部からの膝蓋骨突出がみられ,膝蓋腱は脛骨粗面付着部から断裂していた.膝蓋骨と脛骨粗面とを2重のtension band wiringにて固定した.術後はKnee brace固定を3週継続し荷重は術後3週より開始した.術後1年半,一部ワイヤー折損があるもののextension lagは認めない.【考察】本症例はTKA後に膝蓋腱断裂し膝蓋骨が創部から露出した非常に稀な症例と考えられた.夜間の緊急手術のためサルベージ手術となったが術後経過は比較的良好であった.
堀川 et al. (Wed,) studied this question.