本研究は,日本全域を対象に極値降雨の空間分布を示した.また,全国の1級河川の上流・中流・下流域における極値流量を算出し,集水面積と流出係数の関係を評価した.さらに,極値降雨および極値流量の空間特性を考慮した任意地点において極値流量を生じさせる降雨分布を作成し,洪水氾濫解析を通じて洪水被害額を算出した.再現期間200年の極値降雨分布に着目すると,南九州〜紀伊・東四国において,700mm/dayを超過する地域が広範に分布した.中小規模流域において,極値流出係数(極値降雨に対する最大確率流量の割合)のばらつきが大きいが,集水面積4,000~5,000km²付近を超えると,極値流出係数が概ね0.20~0.35に収束することが示された.
Matsuura et al. (Thu,) studied this question.