症例は70歳台女性。8年前に特に誘因なく両下腿の疼痛・しびれ,足趾の不随意運動が出現した。複数の医療機関で精査を行ったが原因は不明だった。他院でむずむず脚症候群として西洋薬で治療されたが症状は不変だった。転居に伴い当院を受診し,精査の後に painful legs and moving toes 症候群(PLMT)と診断した。ミロガバリン,アミトリプチリンなどを処方したが効果を認めず,眠気などの副作用が強かった。東洋医学的所見から陰証,虚証で水滞と裏寒を伴うことより,真武湯を処方したところ,下腿の痛みと痺れ,足趾の不随意運動は軽減した。附子末を併用,漸増することで,さらに下肢症状の軽減が得られ,アレルギーのあるトラマドール製剤から離脱できた。西洋医学的治療に難渋する PLMT に対して,漢方治療は選択肢の一つとなりうると推測した。
KIMURA et al. (Wed,) studied this question.