要旨 目的 オーストラリアの公立病院において急性悪化後に救急部門(ED)または一般病棟から転送された患者における、集中治療室(ICU)入室の遅延が臨床悪化および死亡率に及ぼす影響を検討すること。 設計と方法 本前向きコホート研究は、209床の地域病院で2022年4月15日から2023年4月14日までの12か月間実施した。急性悪化後に救急部または一般病棟からICUに入院した成人患者(18歳以上)を対象とした。主要評価項目はICU入室遅延時間、ICUおよび病院死亡率、臓器機能障害および進行を評価するためのSequential Organ Failure Assessment(SOFA)スコアの経時変化。 結果 合計403人の患者が含まれ、そのうち276人(68.5%)が25分から347.25時間(中央値7.13時間)のICU入室遅延を経験した。ICU入室遅延は死亡率増加と関連した。記録された最高SOFAスコアが1ポイント増加するごとに死亡オッズが7.5%増加し、初期または24時間のSOFAスコアの1ポイント増加でも死亡オッズが6.8%増加した。 結論 ICU入室遅延は死亡率増加と有意に関連し、特にSOFAスコアが高い患者では臓器機能障害の悪化および臨床不安定性の指標であった。 実務への示唆 これらの知見は、悪化患者のICU転送を迅速化するためのトリアージシステムの改善、早期警告プロトコル、およびエスカレーション経路の整備が緊急に必要であることを示している。タイムリーな介入は害を減らし、転帰を改善するために不可欠である。 影響 本研究はICU入室遅延の臨床リスクを裏付け、オーストラリアの公立病院における救急および病棟環境での迅速な治療エスカレーションの必要性を支持する。 報告 STROBEガイドラインに準拠して実施。 患者・公衆の関与 直接的な患者または公衆の関与はなかった。本研究は日常的に収集された臨床データを用いてシステム的および臨床的転帰を評価した。
Anagiら (Fri,) はこの問題について研究を行った。