本研究では,災害廃棄物を被災地から仮置場へ搬出する状況において,市町村職員がその計画を検討可能なシステムを開発した.対象とするのは,被災地の住民が自家用車で搬出を行う状況である.まず,交通シミュレータのsumoで被災市町村の交通ネットワークをモデル化するとともに交通現象を模擬する.そして,大字ごとの廃棄物発生量に基づき運搬車両を配分し,渋滞に巻き込まれる時間と仮置場への搬入回数をもとに評価を行うものである.本システムを,令和2年7月豪雨で被災した人吉市に適用したところ,渋滞発生を抑制しながら,仮置場の受入能力を最大限活用可能な運搬車両配置計画を得ることができた.本研究成果を応用し,行政が科学的根拠に基づき,住民に運搬車両台数調整の協力を呼び掛けるための,意思決定を支援できるものと考えられる.
MARUYAMA et al. (Thu,) studied this question.