本研究では,汚泥焼却灰の肥料利用において障害となる重金属,特にヒ素(As)やカドミウム(Cd)の濃度低減を目的とし,低コストで省エネルギーな空気分級法に着目した.国内流動層型汚泥焼却処理施設から得られた焼却灰試料を対象に元素分析を実施したところ,粒子径が小さい範囲に選択的に重金属が濃縮されていることを確認した.これらの試料に対してコアンダ効果を利用した空気分級機を適用することで,粒子を微粒子群,中粒子群,粗粒子群の3区分に分級した.その結果,特に高濃度のAs及びCdを含む焼却灰においては,微粒子群に重金属を濃縮でき,中・粗粒子群の重金属濃度を肥料利用の規制値の半分まで低減させることに成功した.以上のことから,空気分級機を用いた微粒子分離は,重金属濃度低減のための効果的かつ低コスト・省エネルギーな手法であることが確認された.
Keishi Oyama (Tue,) studied this question.
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