冬季に凍結防止剤を散布する鋼道路橋においては,車両走行に伴う大気中への飛散に起因する部材の腐食に留意する必要がある.鋼道路橋防食便覧では,並列橋では路面上から飛散した凍結防止剤が互いの橋桁に付着しない程度の距離を置くよう定めているが,この規定は限られた観測結果に基づくものであり,検討の余地がある.本研究では,まず風洞を用いた並列橋周囲の流れの可視化実験を実施し,橋梁周囲の流れの特徴に基づいて橋梁配置を分類した.さらに,流れの特徴が異なる橋梁配置ごとに凍結防止剤粒子の挙動計算を実施し,粒子の飛散および主桁への付着特性を明らかにした.結果として,便覧で規定されている橋梁配置で主桁への付着量が最も多いが,規定外の配置でも,風向や粒径によっては多くの付着が生じることが判明した.
Tsubokura et al. (Thu,) studied this question.