妊娠合併大腸癌の頻度は少なく,治療においては母体および胎児への影響と大腸癌の進行状態を考慮した上で行われる.妊娠合併大腸癌の2症例を報告する.症例1は39歳女性,妊娠32週から下痢,血便を認め,妊娠36週に前医を受診した.Douglas窩に硬結と圧痛,採血で炎症反応上昇を認め,Douglas窩膿瘍として当院へ紹介となった.精査からS状結腸癌疑い,Douglas窩膿瘍の診断となり,妊娠37週に帝王切開+子宮全摘術+直腸前方切除術を施行した.術後経過は母児ともに良好であった.補助化学療法後,術後10年明らかな再発所見なく経過中である.症例2は30歳女性,妊娠26週より食欲不振や下痢,血便を認め当院へ紹介となった.大腸内視鏡検査でS状結腸に全周性の2型病変を認め,生検からS状結腸癌の診断となった.妊娠29週に帝王切開+直腸前方切除を施行した.術後経過は母児ともに良好であった.術後9年明らかな再発所見なく経過中である.
Mochizuki et al. (Thu,) studied this question.