上水道や灌漑のパイプラインの多くは耐用年数を超過しており,漏水の発生件数が増加傾向にある.パイプラインの漏水検出において,漏水に伴う水撃圧の減衰を利用する手法を長距離パイプラインへ適用した例は少ない.本研究では,この漏水検出法を水撃圧そのものの減衰だけでなく,それに起因した管体の周方向ひずみの減衰へ適用することにも拡張し,既設パイプラインで実証することを試みた.実験的検討では,ポンプ‐水槽系の農業用パイプラインで疑似的な漏水を起こし,ポンプ操作での水撃圧を水圧計およびひずみゲージで計測した.検討の結果,水圧計測では6.1~13.3%,ひずみ計測では5.3~33.6%の推定誤差で漏水位置の推定が行われた.本手法は管内の反射波の識別が困難である既設パイプラインにおいても,漏水位置の推定を可能にするものと考えられる.
TAKAHASHI et al. (Thu,) studied this question.