良性転移性平滑筋腫(benign metastasizing leiomyoma,BML)は,組織学的に良性の子宮筋腫が,多臓器に転移を起こす稀な疾患である.今回われわれは,腹腔内に発生したBMLを切除した1例を経験したので報告する.症例は42歳,女性.15年前に子宮筋腫に対し,腹式子宮筋腫核出術を施行している.貧血症状を認め,近医を受診し,子宮筋腫の再発と診断された.治療目的に当院婦人科を紹介された.CT,MRIで子宮筋腫と多発リンパ節腫大を指摘された.悪性リンパ腫を疑い,腸骨動静脈周囲リンパ節の開腹生検しBMLと診断された.手術は,腹式単純子宮全摘術,腸骨動静脈,大動脈周囲のリンパ節郭清を施行した.術後8年経過しているが,現在再発所見なく経過している.子宮筋腫の既往を有する患者に非特異的腫瘤を認めた際には本疾患を鑑別の一つに考慮するべきである.
Onishi et al. (Wed,) studied this question.