心理的支援の職務とする公認心理師の説明は支援的でなければならない。とすれば,公認心理師の説明は「理解不振の把握・改善を図る支援行為」をいうことになるはずである(山本,2017)。このように説明を支援モデルという観点から再定義した場合,抑うつ・不安症状を抱える来談者への説明はどのようにあるべきかを考えたい。一般に,来談者は「相談機関がどんな役に立つのかわからない」,「どんな悩みで相談したらいいかわからない」といった相談に関する理解不振を抱いているため,これを改善させるためにチラシやhp等の説明文をデザインし,援助要請を喚起することが公認心理師には課せられる。ところが,抑うつ等を抱える来談者の理解不振は主訴により生じている可能性が高い。それでは,こうした理解不振をいかに把握・改善し,援助要請の喚起につなげていけばよいか。場合によっては説明自体に功罪があり,来談者の理解不振をむしろ改悪し,援助要請をさらに低下させる場合もありえる。今回のシンポでは,援助要請研究と説明研究の専門家が集い,抑うつや不安を抱える来談者の援助要請を喚起する説明とその功罪について,理論面・実践面の両面から討論したい。
Yamamoto et al. (Wed,) studied this question.