知的障害を伴う自閉スペクトラム症児は,集団の中で複雑な社会的相互交渉を行うのが困難なことが多い。よって,知的障害を伴う自閉スペクトラム症児が実際の生活場面で社会的相互交渉を行うことができるように指導をする必要がある。本研究では,特別支援学校において知的障害を伴う自閉スペクトラム症児の学級に対し朝の会活動の指導を行った。朝の会活動の課題分析とアセスメントにより,児童が手がかりと行動連鎖を活用して適切に活動に取り組み,児童同士のやりとりが促進することを目的とした環境調整と指導を行った。具体的には,小集団の成員個々の写真や活動に使用する道具の写真を載せた朝の会ファイルを使用するとともに朝の会で使用する道具を児童同士で受け渡しできるように指導をした。その結果,研究対象の3名の児童は朝の会活動に適切に取り組み,児童同士のやりとり場面の活動も成立するようになった。以上のことから,手がかりを配置し,行動連鎖による適切な活動を促す指導は知的障害を伴う自閉スペクトラム症児の適切な小集団活動や社会的相互交渉の成立の促進において有効であると考えられた。
Ayako Oka (Mon,) studied this question.