基礎研究は「主に『真理の探究』,『基本原理の解明』や『新たな知の発見,創出や蓄積』などを志向する研究活動である」(2019年文部科学省発行の『令和元年版科学技術白書』による)と,臨床研究は「医療における疾病の予防方法,診断方法及び治療方法の改善,疾病原因及び病態の理解並びに患者の生活の質の向上を目的として実施される医学系研究であって,人を対象とするもの(個人を特定できる人由来の材料及びデータに関する研究を含む.)をいう」(2003年厚生労働省発行の『臨床研究に関する倫理指針』による)と定義され,この二つは密接に関連している.近年,日本の研究力の低下が指摘され,原因の一つとして若手研究者の減少と研究環境の困難さが示されてきた.これを改善するため研究費の重点化や研究者の収入確保などの対策が実施されている.臨床医が診療やさまざまな業務に忙殺される中で基礎研究を続けるには,モチベーションと時間と労力を必要とする.大事なのは,臨床医ならではの視点を生かした基礎研究と臨床研究の双方につながる研究テーマを考え,外部リソース等を上手く活用し,一人で悩まず情報交換をして研究を進めることである.
Eriko Tanaka (Thu,) studied this question.