【症例】83歳女性.当院で右大腿骨遠位骨幹部骨折に対し逆行性髄内釘で骨接合術を施行.骨癒合後,15度の内反変形が残った.術後4年時に誘因なく右大腿痛を発症し,受診時に右大腿骨頚部上方の骨折線を生じていたが気付かず,1週後転位型の頚部骨折に至り,抜釘術と人工骨頭挿入術を施行した.その後経過良好である.【考察】疲労骨折(stress fracture)は,健常骨に過剰な負荷が加わるfatigue fracture,骨粗鬆症などで耐久性が低下した骨に通常の負荷が加わるinsufficiency fractureに分類される.本症例は骨粗鬆症を有し外傷歴がないことからinsufficiency fractureと考えられた.骨折型は転位しやすいtransverse typeであった.大腿骨内反変形の遺残が頚部への応力を増大させ,頚部疲労骨折の要因になったと考えた.【まとめ】大腿骨術後のアライメント変化では頚部疲労骨折にも注意が必要である.
田中 et al. (Wed,) studied this question.