【背景】翼状靱帯損傷では,頭蓋頚椎移行部の異常可動性(hypermobility)により環軸椎回旋位固定を引き起こす危険性がある.高エネルギー外傷後の急性期では病態を把握し治療開始することは困難となる.今回,急性期に開口位動態撮影を行い不安定性が評価できた症例を経験したので報告する.【症例】37歳女性.交通事故後,心肺停止・蘇生後に当院搬送となる.顔面に打撲痕があり,頭頚部肢位はcock-robin positionであった.CTで環軸椎の両側椎間関節は脱臼しFielding type 1の環軸椎回旋位のため,同日徒手整復を行った.頚椎X線:開口位,両側屈条件で歯突起-環椎外側塊間距離の異常可動性を認め,MRIでは左翼状靱帯の描出が不良であった.オルソカラーを装着して6週後に除去し,日常生活動作は自立して頚部痛は自制内である.【結論】急性期における頚椎開口位側屈による動態撮影はhypermobilityを示す頭蓋-頚椎移行部の不安定性評価に有用である.
春田 et al. (Wed,) studied this question.