Key points are not available for this paper at this time.
半島マレーシア・ブキタレ水文試験地において,短期水収支法(SPWB法)を用いて熱帯雨林からの蒸発散量を推定した.短期水収支期間の開始日および終了日選定にあたり,2.0mm d-1以下の降水量の日を含め選定し,十分なサンプル数と妥当な結果を得た.3年間(1992-1994)における蒸発散量は,2.0から5.4mm d-1(平均値:4.0mm d-1,標準偏差:0.83)であった.SPWB法を用いて推定した蒸発散量は,水収支期間が湿潤から乾燥状態のとき過小評価され,水収支期間が乾燥から湿潤状態のとき過大評価された.この結果は,選定した短期水収支期間において表層土壌水分が一定でないことが原因であった.表層土壌水分を考慮した短期水収支法(SPWB-S法)によって推定された2年間(1993-1994)の蒸発散量は,2.7から4.9mm d-1(平均値:3.8mm d-1,標準偏差:0.57)であった.ペンマン式による可能蒸発散量(EP)は,SPWB-S法によって推定された蒸発散量(ET)より小さい値を示した.蒸発散比(ET/EP)は1.38であった.この値は,この地域でペンマン式による実蒸発散量推定に有益である.
NOGUCHI et al. (2004) studied this question.