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症例は71歳,女性.他疾患精査中に胸部異常陰影を指摘され当科を受診した.CTで右肺中葉に23 mmの結節を認めた.右中葉肺癌疑いcT1bN0M0 Stage IAの診断で手術の方針とした.また右V1+2+3およびV4が奇静脈へ,右V5が下肺静脈に還流する所見を認め,部分肺静脈還流異常(PAPVC)と診断した.Swan-Gantzカテーテル検査で肺体血流比(Qp/Qs)は1.16であったため血行再建は不要と判断した.術中所見は異常血管は術前診断と同様の所見であった.V4およびV5をそれぞれクランプし,循環動態に変動が見られないことを確認後処理し,右肺中葉切除術を施行した.病理診断は腺癌,pT1bN0M0 Stage IAであった.PAPVCは無症状であることも多いが,還流異常を伴わない部分の肺切除によりシャント率が変化し,重篤な合併症につながる可能性があり,慎重な術前評価を要する疾患である.
Fukuhara et al. (Fri,) studied this question.