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症例は67歳,女性.胸部CTにて右肺中葉の13 mm大の結節影と左肺下葉S8の10 mm大のすりガラス影を指摘され当科紹介となった.いずれも肺癌が強く疑われたため,まず右中葉の病変に対し右中葉切除を施行した.術中上肺静脈のうちV1+2+3が奇静脈根部へ還流する部分肺静脈還流異常(PAPVC)を認めたが,術後心不全等合併症はみられなかった.術後の造影CTでは右V1+2+3以外には還流異常を認めず,肺体血流比(Qp/Qs)=0.7であった.初回手術から8ヵ月後に左肺の病変に対して左S8区域切除を施行した.術中及び術後の循環・呼吸状態に問題なく経過良好であった.病理組織診断ではいずれも腺癌であった.PAPVCは自覚症状を持たず,肺癌手術中偶然発見される場合が多い.PAPVCを合併した肺切除例では術後に重篤な右心不全を来す可能性があるため,本疾患を念頭に置いて術前画像診断・手術を行うことが重要である.
Hirano et al. (Sat,) studied this question.