症例は63歳男性.Stanford A型急性大動脈解離に対して全弓部置換術をされている.術後11年目の血液検査で貧血とLDHおよび直接ビリルビンの上昇を認め,血液目視像では破砕赤血球が検出され,溶血性貧血と診断された.CT検査では置換血管の高度屈曲を認め,カテーテル検査で屈曲部前後の圧較差の上昇があり,人工血管屈曲による溶血性貧血と考えられ再手術の方針となった.中等度以上の大動脈弁閉鎖不全症と卵円孔開存も併発していたため,手術は人工心肺下に屈曲部の切除と上行置換術を行うとともに大動脈弁置換術および卵円孔閉鎖も併施した.術後経過は良好で溶血による貧血は認めなかった.
Hirota et al. (Mon,) studied this question.