2020年以降,当院で有茎広背筋による再建を行った症例を検討した.対象は5例,全例男性,平均年齢は51歳,症例の内訳は悪性腫瘍広範切除後の軟部組織欠損4例,頚椎症性筋萎縮症による肘屈曲機能障害1例で,平均観察期間は9か月であった.再建部位は,肩関節部が3例,前胸部が1例,上腕部が1例であった.軟部組織欠損例はドナーサイトの一期的閉創が可能な幅10cmまでの欠損に対しては皮島をつけた筋皮弁として挙上し,それ以上のサイズのものに対しては筋弁に分層植皮を施行した.肘屈曲再建例はZancoliらの方法に従って行い,血行モニタリングのために皮島をつけた.全例筋皮弁は生着し術後感染は認めず,肘屈曲再建例はMMT2から4に改善した.一方で全例に採皮弁部の漿液腫を認めた.有茎広背筋弁は挙上が容易で,血行が安定しており,豊富な組織量を有しており悪性腫瘍広範切除後の軟部組織再建および肘屈曲再建に安全に施行できる有用な筋皮弁と考えられた.
山内 et al. (Wed,) studied this question.