本論文の目的は、これまでの周術期における心理的ケアに関する研究で扱われている、当事者の心理的課題とその評価方法および支援方略の特徴を明らかにすることである。当事者の心理的課題については、不安や恐怖などの「ネガティブ感情」だけでなく、希望などの「ポジティブ感情」も扱われていることが示された。評価方法については、質問紙法や語りのみでなく、看護やリハビリ等の実践や観察を通して患者の心理に迫ろうとするものが見られた。当人にあわせた支援を検討していく上では、より個別的なアプローチをとる重要性もうかがえ、投映法などの無意識的側面にアプローチする手法もアセスメントの質を高めるものとして検討の余地がある。支援方略については、情報提供を中心に安心感を与える教育的介入・予防的介入が主に選択されることがうかがえた。しかし、患者の思いに寄り添い傾聴することや、その医療者の存在にも目を向けることも重要である。
清重 et al. (Thu,) studied this question.