原発性小腸軸捻転症は基礎疾患がなく小腸が腸間膜根部を中心に回転し絞扼を起こす稀な疾患である.腸間膜が長く腸間膜根部が狭い瘦せ型の症例に発症する.症例は98歳女性で腹痛のため当院搬送となった.造影CT検査にてwhirl signを認め癒着による続発性小腸軸捻転症の診断で手術加療を行ったが,癒着は認めず原発性小腸軸捻転症と判明した.捻転解除と移動性盲腸の固定を行い合併症なく退院となった.本症例では原発性の術前診断にはいたれなかったが,痩せ型で開腹歴のない症例でCT上whirl signを認めた際は原発性小腸軸捻転症を事前に鑑別に上げるべきである.また再発予防の手技に関しても術中苦慮したが,文献検索上再発は全て捻転解除術のみの症例で発症しており,何らかの腸間膜固定は行うべきである.その際は合併症リスクが少なく,簡便な後腹膜固定法が推奨される.
Tsubokawa et al. (Fri,) studied this question.