日本は、スクラップ・アンド・ビルドを特徴とする「フロー型社会」から、既存の建築資産を再利用する「ストック型社会」へと移行しつつある。それに伴い、数値で測定できない性質や属性である「建築物の定性的価値」の重要性がますます高まっているものの、標準化された評価手法は未だ確立されていない。 本研究では、不動産価格などの定量的指標に基づいてこれらの定性的価値を評価する「ヘドニック・アプローチ」を用いて、市場が求める属性を特定する。建築賞受賞作品の講評文から得られる定性的価値を分析に組み込むことで、成熟社会における意思決定(特に既存建築物のどの側面を保存、活用、あるいはリノベーションすべきか)に対して、合理的な知見を提供するものである。
Saito et al. (Tue,) studied this question.