ホルモン受容体陽性乳癌の治療として内分泌療法が推奨されているが,そのキードラッグであるタモキシフェンは,脂肪肝を伴う薬物性肝障害の原因薬物として知られている.本研究では,当院で2008年から2023年までに術後再発防止目的でタモキシフェンを含むホルモン療法を4.7(3.4-5.0)年施行された患者186例を対象に,肝機能検査や画像所見を用いて後方視的に検討した.解析の結果,治療前後でALT(P=0.002),γ-GTP(P<0.001),FIB-4 index(P<0.001)は有意に上昇したが,ALBI scoreは有意な変化を認めなかった(P=0.054).また,観察終了時にALT高値である症例のうち67%に脂肪肝を認めた.タモキシフェン内服中の肝機能障害には脂肪肝の関与が示唆され,定期的な肝機能検査や肝臓専門医との連携が重要である.
Sho et al. (Sun,) studied this question.