患者は乳癌手術歴のある70歳,女性.腎機能悪化の精査目的で行われたCTで胃穹窿部と脾門部の2箇所に径2-3cmの境界明瞭な腫瘤性病変を指摘され,精査加療目的で当院を紹介された.造影CTでは辺縁優位に強く造影され,超音波内視鏡検査で胃病変は第4層と連続した腫瘤であったため,gastrointestinal stromal tumor (GIST)やその他の悪性腫瘍の転移,または多発病変等を疑って腹腔鏡下胃局所切除・脾門部腫瘤切除術を施行した.2個の腫瘤は表面平滑で内部は白色調でやや不均一な構造を呈しており,組織学的にはどちらの腫瘤も淡明,または弱酸性の細胞質を有する類上皮細胞の充実性増殖を呈した.免疫組織化学的にHMB-45やD2-40,TFE3が陽性で血管周囲類上皮腫瘍(perivascular epithelioid cell tumor,PEComa)と診断した.また,脾門部の腫瘤は一部にリンパ節構造を有しており,リンパ節転移と診断した.胃原発PEComaは非常に稀であり,文献的考察を加え報告する.
NISHIDA et al. (Wed,) studied this question.