大腿骨近位部骨折の急性期病院周術期合併症と回復期リハでの入院経過および退院時日常生活動作能力(ADL)について検討した.回復期リハの退院時Barthel Index(BI)点数および長谷川式知能スケール点数は,合併症有が,合併症無にくらべ,有意に低値であった.回復期リハ中の合併症の再発率は,心不全は44.4%と高く,DVTおよび糖尿病の再発率は0%であった.認知機能分類での検討で,退院時BI点数は,合併症が侵襲力の弱い糖尿病では,患者の認知機能が正常から重度認知障害にかけて,低下しなかった.侵襲力の強い肺炎や心不全において,正常から軽度認知障害では,退院時BI点数は低下しなかったが,中等度から重度認知障害にかけて,退院時BI点数は低下し,退院時ADLが低下した.中等度から重度認知障害患者において,肺炎や心不全など侵襲力の強い疾患が合併症の場合には,配慮が必要な結果であった.
西村 et al. (Wed,) studied this question.