43 歳,女性。左側腹部の白斑に対して 23 年前に外用 PUVA 療法を 1 年間行われ,皮疹はやや改善した。その後,経過観察されていたが白斑の内部に赤褐色調の色素斑が出現し,急速に拡大した。初診時には境界不明瞭の淡い白斑内に約 0.6×0.5 cm の不整形の赤褐色斑が認められた。ダーモスコピーでは色素斑の辺縁に leaf-like areas を認めた。切除後の病理組織検査では表皮から発芽するように好塩基性の腫瘍細胞が胞巣を形成して真皮乳頭層内に浸潤している。胞巣辺縁には腫瘍細胞の柵状配列も観察された。免疫組織化学染色で Ber-EP4 が陽性であった。以上の所見から白斑上に発生した表在型の基底細胞癌と診断した。Fontana-Masson 染色では腫瘍胞巣内にのみメラニンが散在性に観察された。文献を渉猟したところ白斑上に生じた基底細胞癌の報告は稀で自験例を含めて 6 例しかなかった。これらを集計し,基底細胞癌発生の pathogenesis を含めて若干の文献的考察を加えた。
Matsuo et al. (Sun,) studied this question.